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DAO(自律分散型組織)について考えてみた【初心者向けに分かりやすく例を挙げながら解説】

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「DAOって何?」
「どんな組織なの?それって必要なの?」
「少しだけDAO(≒コミュニティ)に参加してみたい」

そんな方へ向けて。
まだ一般的ではないDAO(自律分散型組織)について、自分なりに調べて、整理してみました。

このページではDAOの基礎知識を初心者向けに最も分かりやすいようにメモっていきます。

本記事のメリット
・DAOの意味がザックリと分かる
・DAOが注目されている理由が分かる
・DAOの具体例が分かる

DAO(自律分散型組織)について考えてみた

ブロックチェーン

①そもそも、DAOとは……?

どのサイトでも紹介されている定型文です。
DAOは「Decentralized Autonomous Organization」の略で、日本語では「自律分散型組織」と訳されます。

はい、全く意味が分かりません……。

言葉を分解してみると、

  • 自律
    支配や制約を受けず、自分の立てたルール・規範に従って行動すること
  • 分散
    バラバラに分かれること
  • 組織
    ある目的を目指し、複数の人・モノで形成されるグループ

です。

DAOとはリーダーがいない組織

意味を組み合わせると、DAOとは、

「特定の人に権力が集中せず、また支配・制約をされずに、複数の人々が自主的に行動することで、発展していく組織」

と言えます。

これでも何のこっちゃ分かりませんが……社長や一部の役員が権力を持つ会社や、トップリーダーが統率するプロジェクトとは全く異なった組織形態だと想像できるでしょう。

厳密な定義はない

しかしながら、まだ新しい概念であり、(特に日本では)世間的に認知・周知されていないため、DAOの明確な定義は存在しません
参加しているメンバーも探り探りで手を動かしながら、模索中かなといった感じです。

よって、ここでは超簡単に「DAO=ある共通の目的をもって集まった人たちのコミュニティ」とします。

②DAOの仕組み

元々、DAOはブロックチェーンに紐づいて生まれた言葉です。

ブロックチェーンとは暗号資産(仮想通貨)ビットコインを動かすために開発された技術。
「分散型台帳技術」とも呼ばれ、仮想通貨の取引記録をインターネット上で管理するために使用されています。

難しい単語が並びましたが……要は「取引の記録を不特定多数のネットワーク参加者によって共同で管理する」のがブロックチェーンです。

そして、ビットコインにはリーダーがいません。
また銀行のような中央集権でもありません。

DAOという組織の中で、各開発者が自律的かつ分散的に管理しており、自動化されたプログラムの上で成り立っています。

メンバー同士で意思決定・管理

何がどう繋がっているのかというと……メンバー同士がフラットな立場で運営するのがDAOの特徴の一つ。
リーダーが不在であり、全てのルールは参加者によって意思決定されます。

会社のように上層部が決定、一方的に指示が出されるトップダウンではありません。

一方で、DAOのメンバーが多くなるほど議論が活発になります。
議題によっては意見が分かれやすくなるでしょう。

そこで「ガバナンストークン」と呼ばれる投票権をメンバーに配布。
トークン保有者が運営に対する提言や意思決定の権利が得られる仕組みが採用されています。
※ガバナンストークンとは、DAOで使用される一種の仮想通貨。

ともあれ、メンバー同士が管理し合い、運営を遂行することに変わりありません。

誰でも匿名で参加が可能

また匿名でDAOのメンバーになれるのも既存の組織との大きく異なります。

国籍、性別、年齢などの制限はなく、基本的には誰でも加入可能。
そこには契約書や雇用関係は存在しません。

ある種「実力主義」となるものの、今の社会のように一部の層が不利を被るということはないでしょう。

将来的には、

DAOに興味があれば自由に参画

プロジェクト終了後に解散・離脱

といった働き方が主流となるかもしれません。

DAOの仕組み(まとめ)

ブロックチェーンの概念と、人が関わる組織とがどう結びつくのか……イメージがつきにくいかもしれません。

ザックリいうと、インターネットによって人々が繋ったコミュニティであり、

  • リーダーや階層が存在しない
  • メンバー同士で管理・意思決定
  • 匿名で誰でも参加が可能

といった具合です。
匿名のメンバーによる投票・合意によってルールが定められ、意思決定が下される仕組みとなっています。

③注目されている理由

コミュニティ

誰でもDAOを設立できる

DAOに必要なのは世界を繋ぐインターネット環境のみ。
パソコン(極論ではスマホ)1台でDAOを立ち上げられます。

ただし、メンバーを結集させるためには、魅力的なプロジェクトでなければいけません。
またSNSを活用した集客・マーケティングも必要でしょう。

とは言え、会社を設立するよりはずっと手軽。
言語の壁をも解消できれば、世界中から優秀なメンバーが見つかるかもしれません。

新しいコミュニティの形

誰でも参加できる組織ですが、TwitterやFacebookのような完全なオープンではありません。
ある程度のクローズドなスタイルで、メンバーの繋がり・共有を強めていくスタイルが目立ちます。

コミュニティの形成は主にDiscord
同じ考え方・目的をもつ人たちのみが集まり、交流を図っています。

スポーツクラブのサポーターメンバーシップにも近いですが、DAOを通じて追々ビジネスにも広げていくのがメインとなるでしょう。

オンラインサロンとも違った、新たなコミュニティ形と言えそうです。

NFTやメタバースと関連

NFTとは切っても切り離せません。
多くのDAOは共通のNFTを制作・保有しているオーナーによって運営されています。

NFTがある種のメンバーシップの証となっているのでしょう。

またメタバース内でのイベントも、DAOのメンバーが中心となって運営するケースも目立ちます。
後述するNinja DAOでは、多くの催しに誰でも気軽に参加可能です。

ただのオンライン上の組織ではなく、新技術や次世代キーワードと関連づけた活動が活発なのが特徴的。
DAOに属すれば、テクノロジーに係るフレッシュな情報もいち早く入手できるでしょう。

④DAOの問題点

経済的なインセンティブが弱い

DAO=会社ではないため、お給料といった形で報酬が発生するわけではありません。
もちろん、自分が好きなこと・やりたいことを実行する場ではあるのですが、「お金を稼ぐ」には直結しないのです。

DAOを通じて収益を得たいのであれば、スポンサーを獲得したり、お金を生み出す仕組みを構築したりするなど、何かしらのアイディアが必要となります。

挑戦しがいはあるものの、飛び込むためのハードルは高め。
ある程度の初期費用や時間に余裕がないと、厳しいかもしれません。

ガバナンストークンの配布という手もありますが、それ自体に価値がなければ意味を持たないでしょう。

結局はリーダー的な人が必要

DAOを立ち上げる段階では、やはりリーダーシップがないと上手く回らないようです。
方向性や基本方針の基盤を固めておかなければ、後に参加するメンバーも動きにくくなるかと思います。

組織が軌道に乗ってきたら、リーダー格は徐々に責務を負わなくなりますが、それでもDAOの顔としての存在感は残るでしょう。

意思決定に時間がかかる

ルールや方針の合意は参加者によって進行します。
よって、メンバーが多いほど決議案の周知・採決に時間がかかり、スピード感は落ちていきます。

緊急性が高い案件であれば、何かしらのショートカット・意思決定のフローが必要となるかもしれません。

法整備が追い付いていない

例えば、

セキュリティや組織の乗っ取り・ハッキングに対する保護はどうなのか。
DAOで発行されたガバナンストークンに課税されるのか。

といった問題。

当たり前ですが、政府による認可制ではないため、メンバーを守る法律はまだ存在しません。
またガバナンストークン(仮想通貨)やNFTに対する税制の取り決めも不十分です。

なので現状では、自己責任の下で参加することになるでしょう。

⑤日本国内のDAOの例

Ninja DAO

正直、DAOを追求しているわけではないので、ごく限られた視野でしか紹介できません。
なので、ボク個人が今まで目にしてきたDAOを3つ挙げてみます。

Ninja DAO

Ninja DAOはOpenSeaで入手できるNFTコレクション「CryptoNinja NFT」の公式コミュニティです。

NFTオーナーの有無に関わらず、「CryptoNinja」に魅力を感じた人たちが参加しており、情報交換やメンバー同士の様々な活動・プロジェクトを行っています。

■CryptoNinja NFT
https://opensea.io/collection/crypto-ninja-nft

■Ninja DAO
https://discord.com/invite/TbhnAvRQaV

国内最大級のコミュニティ「Ninja DAO」を覗いてみた【DAOでは一体なにが行われているのか?】
「Ninja DAOが気になる」 「そもそもDAOって何?」 「でも、少しだけDAO(≒コミュニティ)に参加してみたい」 そんな方へ向けて。 「Ninja Daoという何だか怪しいグループが存在しているらしい」 すみません、それは誤解です…...

Pixel Heroes DAO

こちらもNFT作品に関わるDAO。
レトロなゲームを彷彿されるキャラクターのドット絵が印象的な「Pixel Heroes」シリーズをこよなく愛し、熱意のあるメンバーによって運営されています。

NFTはガバナンス投票権にもなっており、所有者は誰でもDAOに参加できます。

■Pixel Heroes NFT
https://opensea.io/collection/pixel-heroes-nft

■Pixel Heroes X
https://opensea.io/collection/pixel-heroes-x

ちなみに、ボクが初めて手に入れたNFTは「Pixel Heroes X」でした。
他の作品と比べてもかなりリーズナブルに手に入れられるので、NFTデビューしたい方にもオススメです。

■Pixel Heroes DAO
https://linktr.ee/pixelheroesdao

國光DAO

ブロックチェーン技術を活用したクラウドファンディング「FiNANCiE」(フィナンシェ)にて、同代表取締役・國光宏尚氏が、自身がオーナーの「國光DAO」を立ち上げました。

フィナンシェとは、

  • 「自分の夢を実現させたい」「新しいプロジェクトを始めたい」といった強い思いがある個人・組織(オーナー)
  • 「オーナーの夢を応援したい」「新しいプロジェクトに参加したい」といった志があるユーザー(サポーター)

をマッチングさせるサービスです。

クラウドファンディング2.0「FiNANCiE」(フィナンシェ)とは?【夢を追う人を応援したい方へ】
夢を持つ人と夢を応援する人を繋ぐクラウドファンディング「FiNANCiE(フィナンシェ)」。本記事ではフィナンシェの概要と、アプリ内でできることを紹介しています(用語の解説付き)。フィナンシェを通じて個人やチームを応援できると共に、クラウドファンディングやNFTを体験しながら学ぶこともできるでしょう。

國光DAOでは、発行される「DAOトークン」を基盤としたコミュニティで、様々な取り組みが行われています。

初回ファンディングでは、集まった資金をどのように使うか、DAOのメンバーで決定。
支援コースにより取得できるトークン数が異なるものの、メンバーの証明を示す限定アイコンNFTも用意されていました。

國光氏も積極的に情報発信を行っており、ディスカッションやコミュニティは活発です。
今後の意思決定も、原則トークン投票で実施するとのことで、時代に先駆けてDAO体験ができるかと思います。

興味がある方は、フィナンシェよりフォローしてみてくださいませ。

番外編:南葛SC

ボクがフィナンシェを知った理由は、地元のサッカークラブ「南葛SC」が参画していたから。
実際に購入した「南葛SCトークン」を使って、今季のユニフォームデザインの投票などに参加しました。

どちらかと言うと厳密なDAOではなく、サポーターコミュニティの位置づけが強いです。

このように一部のクラブ運営にトークン保有者(サポーター)が携われるスタイルも、一種のDAOと呼べるかもしれません(でも、やっぱり違いますね……)。

FiNANCiE(フィナンシェ)を通じて南葛SCを応援しよう!【チームと一緒に成長したい方へ】
「有名選手が加入した南葛SCを応援したい」「南葛SCのコミュニティに入りたい」「コアサポーターとなってチーム運営の力になりたい」クラウドファンディング「FiNANCiE」(フィナンシェ)を通じて南葛SCを応援する方法を紹介。クラブトークンを保有しながら一緒に成長し、Jリーグ入りを目指すための貢献をしませんか?
最後に…

本稿は情報の整理を目的の1つにして執筆しました。
この点だけは、ご了承いただければと思います。

なお、知識だけを積み込んでも理解はできません。
実際にDAOに入って自らの目で確認し、体験することで、知見が深まります。

もし興味があれば、⑤に挙げたどれかを覗いてみてはいかがでしょうか。

\ クリエイターを応援! /Ninja DAOを覗いてみる

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