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【業績レポート】中国のスマホゲーム会社‐2020年4月の売上トップ10

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2020年5月8日、アメリカの調査会社「SensorTower」が4月期の中国スマートフォンゲーム会社(パブリッシャー)の売上ランキングを発表しました。

新型コロナウイルスが世界中で蔓延する中、多くの国々が自宅待機・外出自粛を呼び掛けたこともあって、2020年4月のスマホゲーム市場は好調を維持。
前月(3月期)と比べると、全体の売上は14%増加しました。

中国のスマホゲーム会社(パブリッシャー)トップ10

「Sensor Tower」によると、「App Store」と「Google Play」における、中国ゲーム会社・トップ30社の合計売上は、17.4億ドル(1,850億円)で、前月比6.7増。
全世界のスマホゲーム総売上の27.5%を占めているといいます。

2020年4月のランキング

中国のスマホゲーム会社の上位10社は以下の通り。

1位:腾讯(テンセント、Tencent)

■主要タイトル
・王者荣耀(Arena Of Valor)
・和平精英(Game For Peace)
・火影忍者(NARUTO-ナルト)

2位:网易 (ネットイース、NetEase)

■主要タイトル
・荒野行動-スマホ版バトロワ
・阴阳师(陰陽師、Onmyoji)
・明日之后(LifeAfter)

陰陽師

3位:莉莉丝(リリスゲームス、Lilith Games)

■主要タイトル
・剑与家园:龙牙远征(Art of Conquest)
・剑与远征-橘右京联动(AFK Arena)

4位:趣加(ファンプラス、FunPlus)

■主要タイトル
・阿瓦隆之王(King of Avalon)
・生存状态(State of Survival)

5位:灵犀互娱(リンシゲームズ、Lingxi Games)

■主要タイトル
・三國志・战略版
・风之大陆(The Continent of Wind)

三國志戦略版

6位:完美世界(パーフェクトワールド、Perfect World)

■主要タイトル
・新笑傲江湖(New Swordsman)
・新诛仙(Jade Dynasty)

7位:龙创悦动(ロンテック、Long Tech)

■主要タイトル
・守望黎明(Last Shelter: Survival)

8位:天盟数码(アイジージー、IGG)

■主要タイトル
・王国纪元(Lords Mobile)

王国紀元

9位:游族网路(ヨーズー、YOOZOO)

■主要タイトル
・山海镜花

10位:三七互娱(37ゲーム、37 Games)

■主要タイトル
・精灵盛典:黎明-暗黑复仇者

中国国内ゲーム市場

タイトル別にみると、4月の売上1位は「腾讯游戏」(テンセントゲームズ、Tencent Games)がサービスを手掛け、海外版も好調な「王者荣耀」(Arena Of Valor)。

定位置に変わりがありません。

と同時に、「哔哩哔哩」(ビリビリ、bilibili)の新作にも注目を集まりました。
二次元ゲームが、今年の「目玉タイトル」を予感させています。

王者荣耀(Arena Of Valor)が存在感を示す

国内ゲームの売上は約1.03億ドル(110億円)で前月比43%増となり、「App Store」(iOS)のランキングで首位に返り咲きました。

4月は第19シーズン開幕に合わせ新ヒーローとコスチュームを実装しています。
これが売上を押し上げ、「テンセントゲームズ」全体の売上アップ(前月比+9%)にも貢献しています。

リリースしてから4年以上経過した現在も、国内では圧倒的な支持を得ています。
IPのパワーは衰えることを知りません。

王者荣耀

「プリンセスリンク」が爆発ヒット!

二次元・サブカルチャーの熱も過熱状態が続いています。
まずは「ビリビリゲーム」が4月17日にリリースした「公主连接Re:Dive」(プリンセスリンク)。
予約状況が650万人を超え、同社最多を更新した期待のタイトルです。

特記すべきことは、正式にサービスが開始された後、運営がローカライズされた仕様書の一部を公開したこと。
ユーザーと積極的な交流・コミュニケーションを図る機会を設けたのです。

彼らのフィードバックが直に運営へ伝わると同時に、ポジティブな口コミにも繋がっています。

2週間足らずですが、4月のiOSでの売上は1,500万ドル(16億円)と申し分ありません。
「ビリビリ」としても378%の伸びを見せており、ゲーム業界での実力を証明しました。

プリンセスリンク

海外ゲーム市場

4月は国内市場だけでなく、海外に進出したタイトルも大きな収穫を得ています。

SLG(シミュレーションゲーム)を得意とする「ファンプラス」に強力な作品が加わり、また日本の女性マーケットを取り囲むIPも登場しました。

「三銃士」が歴史を作る

海外SLG市場で人気のサバイバルゲーム「State of Survival」は4月期に大幅に売上をアップ。

2016年に開始した「King of Avalon」と、その翌年にリリースの「火枪纪元」(Guns of Glory)の2大柱も安定した成績を収めています。

この3作品は「ファンプラス」の「三銃士」となり、過去最高の売上に貢献しています。

中国国内より海外進出に力を入れた結果、市場拡大・戦略が間違いでなかったという裏付けになりました。

State of Survival

「あんさんぶるスターズ!!Music」が日本で大ヒット!

ハンサムで長身のイケメンと音楽が、日本の女性のハートを掴みました。

3月に日本に登場した「あんさんぶるスターズ!!Music」は4月に入っても売上ランキング20位以内をキープ。

また原作の「Ensenble Stars!!Basic」にも音楽要素やストーリーをアップデートしていて、相乗効果を生んでいます。

開発・運営元の「乐元素」(ハッピーエレメンツ、Happy Elements)は、このシリーズ2作によってオリジナルIPの価値を高めました。

中国産ゲームが日本市場で成功した例が、また1つ増えたようです。

あんさんぶるスターズ

※本記事は下記サイトを元に構成・翻訳しています。

■参考サイト(中国語)
中国手游发行商4月收入TOP30:bilibili收入环比大涨378%

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