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【2020年上半期】中国で流行しているインターネット用語

ネット用語 STUDY
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正直、今のネット層が使う言葉の意味が全く分かりません。
もはや30代ミドルのボクにはついていけなくなりました。

日本語の流行語でさえ鈍感になっているのに……と思いつつ、中国の若者の間で使われている用語をメモっていきます。

中国の流行語/インターネット用語

PUA

①duck不必

duck不必=duck bú bì

【由来・意味】
オンライン生配信でインフルエンサーの李佳琦が「卤鸭子」(アヒルの肉)を販売していた時。
それを支援していた店主が「卤鸭子」5万個を追加すると李氏に伝えました。

ところが、桁を1つ誤り、50万個が提供されることに。
ライブ中のハプニングに対して、李氏や視聴者が発した言葉が「duck不必」でした。

duck不必=大可不必(dà kě bú bì)
→する必要のないことをあえてする様

そんなに必要ないのに…と、商品のアヒルをもじった駄洒落ですね。

これがネット上でたちまち広がりました。

duck不必

②有内味了

有内味了=yǒu nèi wèi le

【由来・意味】
有那种味道(感觉)了=あのような感じだ
という文にて、中国北部では「那」(na、「あの」の意味)が「内」(nei)に近く発音される&一部が省略されて、「有内味了」として広まりました。

これが発展して、
有〇〇内味了=まるで〇〇のようだ
といった形で使われています。

③王炸

王炸=wáng zhà

【由来・意味】
中国で大人気のトランプゲーム「斗地主」(闘地主)の役の1つ。
同じ数字のカードを4枚を場に出す、といった感じで、「王炸」は「斗地主」の中で最も強い組み合わせです。

普段は乱用せず、ここぞと言うときに見せる「最後の手」の意味で使われます。

一方、インターネットでは、重要なことがギリギリまで隠されたニュース・事象を「王炸」と形容しています。

例えば、新型コロナウィルスが世界中に広まった当初、インドでは診断症状が少ないと報道されていました。
しかし、人口が多すぎること、医療環境が未整備であることなどから、インドが「王炸」となる可能性があると言われました。

実際、感染者数は10万人を超え、中国や日本の人数を上回っています。

このように「王炸」は人々に衝撃を与える場面でも用いられています。

王炸

④多人运动

多人运动=duō rén yùn dòng

ゴシップから生まれた言葉です。

2020年4月23日、インフルエンサーの周杨青が当時交際していた歌手・罗志祥の素行を暴露。

罗志祥は周杨青が不在の際、他の異性を家に誘って「多人运动」(複数の人と運動をする)をしていたというのです。

周杨青は彼を「最低のくず男」と付け加え、自身の「微博」(ウェイボー、Weibo)の長文で全てを公にすると、「多人运动」が瞬く間に拡散されました。

運動する前には着替えますよね。
「多人运动」の意味はご想像にお任せしますが、多くの人が服を全部脱ぐことを揶揄しているのです。

その後、女性関係が次々と明るみになった罗志祥は、ネット上で叩かれ、世間から冷たい仕打ちを食らったのでした。

⑤PUA

PUA=Pick Up Artist

アメリカで生まれた言葉。

社交技術と自己演技で異性を惹きつけて、性的成功を目的とする活動・人を指します。
日本語だと「ナンパ師」でしょうか。

元々は男性が自信を取り戻すことを主として考案されたもので、これを極めることを「PUA学」とも言われているそうです。

ボクには無関係の単語ですが……。

さて、どうして今年流行しているかというと……悪いニュースから。
北京大学の女子学生が、とある男性に「PUA」をされ、遂には自殺してしまったのです。

将来を期待された優秀な学生が自ら命を絶ったことで、「PUA」の存在自体が悪と見なされました。

【社会問題】中国の職場で起こっている「PUA」とは?【パワハラ】
中国で働くサラリーマン、特に若者の間で話題に上がっているのは、職場の「PUA」の問題。本来の意味は「ナンパ師」ですが、中国では上司からのキツイ態度や言動=パワハラの隠語で使われ、流行語にもなりました。本記事では、社会で巻き起こっている「PUA」の背景と課題について解説してきます。

また男女関係以外にも、例えば職場で無理を強要して、恣意的に相手を陥れる行為も、「PUA」と例えられています。

時には人格まで攻撃する、いわゆる「パワハラ」と言えるものでしょうか。

本来の用途から範囲が広がった言葉となりました。

⑥川建国

川建国=chuān jiàn guó

【由来・意味】
ネットユーザーがアメリカのトランプ大統領に付けた「中国」の名前で、中国に対する建設的な役割を形容しています。

挑戦的・挑発的な態度をとるトランプ大統領ですが、時に不条理な振る舞いをすると中国の国民に映っているようです。

中国を目の敵と表現する一方で、自身のツイッターで「朝鮮半島は中国の領土である」と投稿したり。
発言がコロコロ変わり、中国側に寄り添う姿勢も何度か見せていますね。

最近有名なのは「华为」(ファーウェイ、Huawei)でしょう。
安全性の理由によって、アメリカからファーウェイの5Gの締め出しを宣言しました。

このニュースによって、ファーウェイは世界中で知名度が高まりました。
皮肉ながらも、トランプ大統領が中国のブランドを無償で広告してくれた効果・結果となったのです。

これに賞賛した国民がトランプ大統領に「川建国」の称号を与えました。

なぜ、「川」かというと、
chuān=Trump
に発音が似ているから。

「川」ではサングラスをかけて、糸を垂らし、魚を釣る。
米中の腹の探り合いを暗示する意味も込められているかもしれませんね。

川建国

⑦匿了

匿了=nì le

【由来・意味】
ネット上の質問に対して回答した者が、実は内部関係者で、その答えを書いて内情を漏らしてしまった。
これにより利益が損なわれるのを恐れたため、匿名にしたことが由来。

「匿」は隠す、隠れるを意味します。

会話などで気まずくなった時に、

オフライン状態にする=雲隠れする

といった感じのニュアンスになりますね。

しかし、今では「匿了」は「分かっているふり」で使われる場合が多いです。

最後に…

これらのインターネット用語はほんの一部に過ぎません。
また、数ヶ月後には使う人もいなくなってしまうでしょう。

それでもライブラリーの中に、コッソリと残したく、記事にまとめてみました。
中国語の勉強に少しでも役立つのなら、幸いです。

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