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【2020年】中国の清明節とは?今年の過ごし方と国内の雰囲気

CHINA NEWS
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2020年4月4日(土)は中国の祝日「清明節」。
今年は週末と重なったため、4月4~6日まで3連休でした。

しかし、新型コロナウイルスの感染拡大によって各地は「ロックダウン」(都市封鎖)状態。

北京も然り。
国内・海外問わず、他の省・都市から北京に入ってくる者は、例外なしで14日間の自宅観察となります。

そのため、大半の人々は外に出ることなく、細々と連休を過ごしました。

清明節とは…

ところで、
「清明節って何?」
と思われる方もいるでしょう。

簡単に説明すると、
清明節とは、先祖や亡くなった人に加護や平和をお祈りする日

中国語では「清明节」(Qing Ming Jie)と発音します。

日本で言うと、お盆の近い感じでしょうか。
中国本土だけでなく台湾、香港など中華圏では大切な日とされています。

清明節は春分の日」から15日後と定められています。
今年は2020年3月20日が春分だったので、清明節は4月4日となりました。

このような感じで、祝日は毎年異なります

どのように過ごすかは……文化や歴史を振り返ると長文になりそうなので、ここでは割愛します。

代表的なのは、
・お墓参り(お盆と同じ)
・火を通さない冷たい物を食べる
・宴会
など。

これが一般的です。

ただし、2020年に限っては少し様子が違います。
みんなで集まって賑やかに過ごすといったことはありませんでした。

2020年の清明節の雰囲気

今年は新型コロナウイルスで多くの方々が命を落としています。
中国国内はピークを過ぎた感がありますが、気をゆるむことなく、厳重な感染防止体制が続いています。

そんな状況下で清明節を迎えました。
当日はどのような雰囲気だったのでしょうか。

一言で言うと、
「娯楽を慎み、感染者・被害者への追悼」
を行うムード。

本件で命を無くした全ての人へ捧げるために。
2020年4月4日午前10時より3分間の黙祷が実施されました。

この模様を「中国国営テレビ」(CCTV)が生中継しています。
以下は前日に公表されたCCTVの告知です。

清明節の告知

2020年4月4日
全国哀悼

全民族の人民が新型コロナウイルスによる抵抗闘争の犠牲者と、同胞の深い哀悼の意を捧げるため、国務院は今日(4月3日)告示を掲載。
2020年4月4日に全国で哀悼行事を行うことを発表しました。
全国および在外公館は半旗を掲げて哀悼の意を表し、全ての公共娯楽活動を停止します。

4月4日10時より、国民は3分間の黙祷を実施。
自動車、列車、艦船はクラクション・サイレン・汽笛を発し、防空警報を鳴らします。

在中国日本国大使館の「Twitter」(ツイッター)では、当日に半旗を掲げた写真がアップされました。

在中国日本国大使館のウェイボー

大手IT企業の動き

上記の通り、清明節の当日だけは娯楽に対する自粛ムードが起こりました。
各社の対応はどうだったのでしょうか。

まずは中国版Googleの「百度」(バイドゥ、Baidu)。
4日だけはパソコン版のサイトが白黒に変化しています。

パソコン版バイドゥのトップ画面

スマホのアプリ版も同様です。
関連ニュースをトップに掲載し、報道色が強くなりました。

スマホ版バイドゥのトップ画面アプリ版バイドゥのトップ画面

若者に人気の動画サイト「哔哩哔哩」(ビリビリ、bilibili)も、アニメやエンターテイメント感を払拭。
感染症との戦う医師らを称える動画が上部にシフトされています。

ウーラマのトップ画面

その他、大手飲食デリバリーの「饿了么」(ウーラマ、Eleme)など多くのプラットフォームでも、カラー表示を控える動きが見られました。

ウーラマのトップ画面

外出自粛で部屋に籠りっきりになると、自然とスマホをイジる時間が増えたことでしょう。
ただし、4日だけは少し手持ち無沙汰になったかもしれません。

最後に…

個人的な思い出ですが、昨年の清明節は2泊3日で「少林寺」へ小旅行に行きました。
嵩山の麓にあって、かなり肌寒かったですね。
4月なのにダウンジャケットを羽織ってブラブラしたのを覚えています。

それはさておき、2020年は全く異なりました。

外は車の音さえなく、家の中はとても静か。
気持ちは昂ることがありません。

なので粛々とブログを書いて、一日が過ぎていきました。

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