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【春運情報】延べ30億人が大移動!春節シーズン到来!

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今年も春節のシーズンがやってまいりました。
周りは徐々に慌しさ・浮き足立ちさが見られ、帰省のためのチケット争奪戦が繰り広げられています。
そんな中、中華人民共和国国務院が、
春運節帰省混雑時の特別行(及び期間)
の体制を発表しました。

むむ?
そんなこと言われても困ります。
春運って何ですか?

春運とは…

日本の年末同様、中国では旧暦のお正月前になると、大勢の人々が帰省し始めます。
しかし、平常時の運行では、増加する利用者数への対応が十分にできません。
そのため、よりも多くの国民が帰路に就けられるよう、交通網を整備する必要があります。

「春運」は、空路・鉄道・陸路による帰省手段を確保してスムーズに誘導させる、国が行う政策です。
具体的には、Uターンラッシュに備えて運行本数を追加したり、時差移動を促したり、諸々簡略化したり。
全国各地で特別体制が敷かれています。

延べ30億人の大移動

今年の「春運」実施時期は、2020年1月10日から2月18日までの40日間。
国務院の予測によると、期間中の全国旅客輸送量は延べ30億人を超え、過去最高人数に達するとのこと。

内訳は空路が7,900万人で、鉄道が4.4億人。
残りは長距離バスや自家用車など、陸路での帰省者が大多数を占めていることが分かります。

なお先日、初日(1月10日)の旅客輸送量は約7,000万人と公表されました。
通常の移動を目的とした人数も含まれるものの、初動の数値にビックリですね。

春運体制の詳細

①空路
中国東方航空や中国南方航空といった国内の民間航空会社は、全国の都市を繋ぐ本数を大幅に増便。
乗客数がピークに達する期間は、1日当たり17,000便に上るとも言います。
積雪・スモッグといった天候不良による遅延・欠航の可能性もあり、各社十分な準備態勢を整えています。

また北京では昨年、大興国際空港が新たにオープンしました。
これで首都から地方への渡航者が3つの空港へ分散、混雑解消が期待されます。
さらに顔認証でチェックイン・搭乗できるなど、最新の技術で人の流れを円滑にしてくれることでしょう。

春節ラッシュ_空港

②鉄道
近郊の都市を移動するのに適しているのは「高鉄(高速鉄道)」です。
高鉄は、基本的に計画時刻通り運行されていて、遅延は殆どありません。
都心から離れた空港と違い、市内中心に発着する利点もあり、トータル時間的に高鉄の方が早いことも。

高鉄の乗車券は、乗車予定日の1ヶ月前から予約・確保が可能。
スマホアプリを通じて、オンラインで申し込みを行います。
ただ今年も、日付が変わる午前0時より予約が殺到して、ほぼ全ての座席が完売しました。
この場合、キャンセル待ちリストに登録して、希望のチケットに空きが出るまで待機することになります。

飛行機の搭乗時と同じく、一部の高鉄の駅で顔認証システムが導入されました。
空港以上に人で溢れる駅構内で、行列が詰まることが無く乗降車できるよう、サービス改善と輸送力の向上を図っています。

春節ラッシュ_北京駅

③高速道路
2020年1月24日から1月30日、全国の高速道路が無料開放されます。
対象・条件は7席以下の一般乗用車で、30日の24時までに出口を通過すること。
24、25日の午前中と29、30日の午後から夕方にかけて交通量がピークに達する見込みです。

また2年かけて、全ての料金所の有人レーンを撤去する施策も実行中。
ETC(電子料金収受システム)利用者は2億人を突破しているとのことで、上記以外の期間でも交通渋滞が起こりにくくする対策が取られています。

春節ラッシュ_高速道路

最後に…

残りあと1週間で春節スタート。
すでに実家に戻ったインターン学生。何となく憂鬱な中国人。一時帰国する日本人。
それぞれの想いを胸に、一年で一番大事な時期を、大切な人と過ごします。

ボクはというと…。
北京ではない、別の場所で年越しすることになるでしょう。
何処で何をしているか。
それはまた別の話。

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