GasNow (beaconcha.in)の見方【イーサリアムやNFT取引のガス代を把握するヒント】

「NFTをミントする際のガス代(手数料)が気になる」
「OpenSea利用時のガス代を把握したい」
「GasNow (beaconcha.in)でガス代の推移を確認したい」

そんな方に向けて。

このページではGasNow (beaconcha.in)の見方を画像付きでメモっていきます。

本記事でのメリット
・GasNow (beaconcha.in)の見方が分かる
・OpenSea利用時のガス代の見積りが分かる
・ガス代が安いタイミングでNFTをミント/購入できる

GasNow (beaconcha.in)の見方

GasNowとは、イーサリアム(Ethereum)ネットワークにおけるリアルタイムのガス代(手数料)の価格情報を提供するウェブサイト。
暗号資産(仮想通貨)のイーサリアムやNFTの取引・売買・転送・ミントなどを行う上で、欠かせないツールの1つです。

■GasNow
https://beaconcha.in/gasnow

このサイトを活用すれば、現在のガス代の価格を把握したり、トランザクション(取引データの処理)の手数料を見積もることができるため、NFTを売買する際に大いに役立ちます。

なお、GasNowは英語表記のみ。
日本語がないため、慣れるまで時間がかかるかもしれません。

でもご安心を。
以下ではサイトの見方を訳を付けて説明していきます。

最初に目に入るのが「GasNow Gas Price Estimation」(ガス代の見積もり)。
GasNowを利用するにあたり真っ先に見る項目で、暗号資産(仮想通貨)のイーサリアムを移動・転送させる際のガス代が分かります。

価格の見積もりは4つの種類あり、

Rapid(高速)
トランザクションを最優先で処理。
ガス代が最も高くなりますが、非常に速く確定できます。
Fast(速い)
通常のトランザクションに比べて、比較的迅速に処理。
多少の遅延が発生するものの、確実性が高く取引が完了します。
Standard(標準)
ガス代の目安となる、一般的なトランザクションに適したレベル。
ネットワークの混雑状況や需要によっては、処理に数分から十数分かかることがあります。
Slow(遅い)
最低限のガス代でトランザクションを処理。
需要が低い場合や時間に余裕がある場合に適しています。

の意味。
どの処理スピードを指定するかで価格が変わってきます。
基準となるのは「Standard」で、これがガス代の一つの目安となります。

単価計算は、

Gwei × イーサリアム(ETH)の価格 × 210,000

各スピード欄にあるドル表記は、上記の計算式で求められます。

なお、Gweiは1Gas当たりの価格に用いられる単位。
1Gwei＝0.000000001ETHで定義されており、スクショを撮った時点だと1ETH＝1,885.41ドルだったため、Standard(30Gwei)だと、

0.000000001 × 30 × 1,885 × 21000 ≒ 1.19ドル

一覧に整理すると以下の通りです。

ちなみに画面すぐ下の「Estimated Cost of Transactions」(トランザクションの推定コスト)には、イーサリアムの「GasUsed」(仕事量＝21,000)が明記されています。

画面トップのGweiは5秒毎に変動。
Standardにて20~30前後で推移していれば、比較的安定＆安価でイーサリアムの移動・転送が可能だと判断できます。

前述にて紹介しましたが、OpenSea利用時のガス代は「Estimated Cost of Transactions」ウィンドウ内の下部にて記載されています。

※「Post NFT」はゼロなので割愛。

タイトルが隠れて見づらいですが、名前横の数値が「Gas Used」(仕事量)で、中央がRapid、右側がFastの見積額です。

こちらも前述同様に、以下の計算式で算出できます。

Gwei × イーサリアム(ETH)の価格 × 仕事量

「Buy NFT」のケースを例にすると、1ETH＝1,883ドルで仕事量は189,873であるため、Fast(43Gwei)だと、

0.000000001 × 43 × 1,883 × 189,873 ≒ 15.37ドル

その他のスピードだと以下の通りです。