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NFTの売買でガス代(手数料)が発生するタイミング【ガス代を安く抑えてNFTを購入するヒントも解説】

CRYPTO
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「NFTを売買するときって、いつガス代(手数料)がかかるの?」
「ガス代の決まり方を知りたい」
「ガス代を安く済ませるコツを知りたい」

そんな方に向けて。

このページではNFTの売買でガス代(手数料)が発生するタイミングと、コストを抑えてNFTを購入するヒントついてメモっていきます。

本記事のメリット
・OpenSeaなどでガス代がいつ発生するかのタイミングが分かる
・NFTを買う側/売る側が払うガス代が分かる
・ガス代が安い時/高い時を判断できる

1. そもそもガス代(手数料)とは?

暗号資産(仮想通貨)やNFTの取引を行うたびにブロックチェーン上に全ての記録を残さなければいけません。
「ガス代」とは、ブロックチェーンのネットワークを利用する(記録付けを行う)際に必要な「手数料」のこと。

ガス代①

例えば、OpenSea場合だとガス代(手数料)は仮想通貨のイーサリアムが用いられ、リアルタイムの利用人数・混雑御状況や時間帯によってコストが異なります

わりかし静かな時間帯なら、取引が早く完了し、ガス代(手数料)は少なめです。
一方、大勢の人が一斉に取引を行うと、ネットワークが混み合うため、データ処理の時間とイーサリアムが多くかかります。

特に混雑している時には、ガス代(手数料)をたくさん払えば、その分早く処理してくれるので、取引を終えたい人がどんどん価格を押し上げていく傾向になります。

ガス代②

状況によっては数千円分ほどのイーサリアムが必要となるかもしれません。
なので、取引が完了する前には必ずガス代(手数料)がいくら消費されるか、忘れずにチェックしましょう。

2. NFTの売買でガス代(手数料)が発生するタイミング

ガス代(手数料)が発生するタイミングは、OpenSeaなどのNFT売買や、MetaMask(メタマスク)のウォレット間の仮想通貨の送受金の時。
ブロックチェーン上に記録を刻むほとんどの取引にて必要となります。

例えば、NFTの売買の場合では当事者が2名存在しますが、その過程でガス代(手数料)をどちらが負担するかは、ケースバイケースです。

以下では、

  1. NFTの買い手/仮想通貨の受金者が支払う場合
  2. NFTの売り手/仮想通貨の送金者が支払う場合
  3. その他の操作

に分類して解説します。

①NFTの買い手が支払うガス代(手数料)

まずは買い手(NFTや仮想通貨を得る側)が負担するケース。
大きなところでは、

  • OpenSeaでの販売中のNFTを購入する時
  • NFTをMint(発行)して手に入れる時

が想定されます。

OpenSeaでの販売中のNFTを購入する時

OpenSeaで販売・出品中のNFTを買う時に、ガス代(手数料)が発生します。
これは販売価格とは別で必須となるため、ある程度余裕を持ってイーサリアムを準備しておきましょう。

NFTをMint(発行)して手に入れる時

「Mint」(ミント)とは、NFTを新たに作成・発行すること
より正確に言うと、オリジナル作品・コンテンツをNFTのマーケットプレイス上にアップロードし、全ての取引記録をブロックチェーン上に書き込めるようになっている状態を「Mint」と呼びます。

昨今のNFTコレクションは、リリース時に安価で発行・販売する傾向が強くなっており、中にはフリーミントで記念作品を配るイベントも目立ってきました。

格安(無料)で手に入るとはいえ、初めて世に出る(発行される)NFTにはコストがかかります。
特に早い者勝ちのコレクションの場合だと、大多数が同時に特設サイトでミントを行うゆえ、ガス代(手数料)が急高騰することも少なくありません。

兎にも角にも、有料・無料問わず、NFTを発行する時には多少のガス代(手数料)が必要だということを覚えてきましょう。

②NFTの売り手が支払うガス代(手数料)

次は売り手(NFTや仮想通貨を渡す・送付する側)が負担するケースです。

  • OpenSeaでオファーを受け入れる時
  • Giveawayにて無償でNFTを相手に送る時
  • NFTをBurn(バーン)する時
  • 仮想通貨を別のウォレットに送金する時
  • ウォレット内の仮想通貨を暗号資産(仮想通貨)取引所に送金する時

OpenSeaでオファーを受け入れる時

保有するNFTに対して、希望価格が提示(オファー)されることがあり、これを承認する際にガス代(手数料)が発生します。

ガス代③

要因としてはオファー受け入れ=NFT送付の記録がブロックチェーン上に刻まれるから。
承認する側がガス代(手数料)を負担する形です。

Giveawayにて無償でNFTを相手に送る時

Giveawayとは「無料で何かを与えること、あげること」の意味。
NFT界隈だと、イベントなどを通じて無償でNFTをプレゼントするキャンペーンで使われます。

OpenSeaでは特定の相手にNFTを送ることが可能です。
その際のガス代(手数料)は、送付元(NFTのオーナー側)が支払います。

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NFTをBurn(バーン)する時

Burn(バーン)とは、焼却の意味。
NFT界隈では「不要となったコレクションを処分すること」を指します。

しかしながら、ブロックチェーン技術によって、一度発行されたNFTは永久的に残り続けてしまいます。
そのため、世に出たNFT作品を(燃やして)抹消することはできません。

よって、NFTを誰も管理・操作できない特別なウォレットへ送付すること。
これをBurnと呼んでいます。

なお、Burnをすると、そのNFTは二度と手元に戻りません。
本当にガス代(手数料)を消費してまで処分すべきなのか、十分考慮して操作しましょう。

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仮想通貨を別のウォレットに送金する時

普段使っている別のウォレットや、家族や友人のメタマスク宛てに仮想通貨を送金するケース。
この場合は、送金元のウォレット・送金者がガス代(手数料)を支払います。

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ウォレット内の仮想通貨を暗号資産(仮想通貨)取引所に送金する時

コインチェックやビットコインといった取引所に仮想通貨を送る場合も、上記と同じで送金元=メタマスクの操作時にガス代(手数料)が発生します。
逆の流れで、取引所 → メタマスクへの送金は、基本的には自分の口座内の仮想通貨を移動させるため、結局は自己負担(口座の残高から差引)です。

③その他の操作

少し書き方があいまいですが、以下の操作を行う際にもガス代(手数料)が掛かります。

  • WETH(赤色のETH)を交換する時
  • OpenSeaでのオファーをキャンセルする時
  • MetaMaskでの承認をRevoke(リボーク)する時

WETH(赤色のETH)を交換する時

OpenSeaでオークションに入札したり、NFT保有者にオファーを出す時などでは、通常のイーサリアム(黒ETH)ではなく、赤アイコンの「Wrapped ETH」(WETH)が用いられます。

WETHを入手するためにOpenSea側でイーサリアムを「Wrap」(≒黒ETHと赤ETHを交換)するのですが、その際にガス代(手数料)がかかります。

また手持ちのWETHを普通のETHに戻す場合も同様です。
必要なときのみ、黒色ETH ⇔ 赤色ETH の交換を行うのが良いかもしれません。

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OpenSeaでのオファーをキャンセルする時

前述の通り、出品されていないNFTのオーナーに対して、購入希望価格を提示(オファー)することが可能。
それ自体の操作は無料で行えます。

しかしながら、オファーを取り下げる際にはガス代(手数料)がかかります。
キャンセルすると、NFTを入手できず且つイーサリアムが消費されてしまうので、慎重にオファーするようにしましょう。

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MetaMaskでの承認をRevoke(リボーク)する時

Revoke(リボーク)とは、今まで与えた「承認」をキャンセル・取り消すこと。

例えば、OpenSeaにてメタマスクで「承認」した場合、自分が出品したNFTに買い手が現れたら、自動的に受け渡しが実行されます。
こちらで追加操作をする必要がなく、とてもスムーズに取引が行え、とても便利ですね。

一方で、一度「承認」をしてしまうと、その許可がそのまま残り続けるといったデメリットもあります。

うかつにも偽サイトや悪意のあるサービスに、知らず知らずのうちに接続しまった場合。
「承認」をしようものなら、メタマスク内の仮想通貨やNFTが抜き取られてしまうでしょう。

よって、これまでメタマスクが与えてきた「承認」の状況をチェックして、使わなくなったサービスとの縁を定期的に切っておく=Revokeする必要があります

この操作にはガス代(手数料)が必要です。
通常の取引よりも安く(数十円程度で)済むので、定期的に「承認」状態を見直して、リボークするのが良いかと思います。

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3. ガス代(手数料)を安く抑えてNFTを購入するヒント

ガス代(手数料)はネットワーク利用時の混雑状況によって変動します。
本章では、どうすれば負担を少なくなるのか(安く済むのか)についてのヒントを挙げていきます。

ヒント①:ガス代(手数料)の仕組みを知る

ガス代(手数料)の算出方法は以下の通り。

Gas Limit(仕事量) × Gas Price(1Gas当たりの価格)

「Gas Limit」とは、トランザクション(取引の処理)に対して支払うガス代(手数料)の最大値のことです。

高速道路の交通量をイメージ

トランザクション=高速道路とイメージすると、理解しやすいかもしれません。
交通量が多い(=取引が多い)ほど混雑しがちで、その分だけ目的地までの時間(=ブロックチェーン上に取引の記録が完了するまでの時間)がかかり、且つ相応するガソリン代(=ガス代(手数料))が多く消費されます。

イーサリアムのネットワーク上での取引量が増えるほど、Gweiが大きくなり、ガス代(手数料)が上昇する仕組みです。

参考単位は「Gwei」

1Gas当たりの価格に用いられる単位は「Gwei」。
量的には、1GWei=0.000000001ETHで、時間帯や要求される処理スピードによって変化します。

処理に対する価格は、

Slow(遅め) → Standard(普通) → Fast(早め) → Rapid(高速)

の順で上昇。
例えば、Slow=8Gweiに対して、Rapidは倍の16Gweiが必要です。
ただし、処理に要する時間は大幅に短縮されるので、急ぎの時はRapidを選択しても良いでしょう。

次項で詳しく解説しますが、これらは「GasNow」というサイトで確認できます。

ヒント②:サイトで「GasNow」を確認

以下のサイトでリアルタイムのガス代(手数料)が確認できます。

■GasNow
https://etherchain.org/tools/gasnow

過去7日間の参考値が1時間単位で可視化されており、価格の推移が一目瞭然でしょう。
赤色が激しいほど、コストが割高になりやすいことを示しています。

ガス代④

日本時間の夜から朝方にかけては、欧米ではお昼なので、ガス代高くなりがち。
逆に日本のお昼~夕方までが比較的ガス代安いです。

OpenSeaなどでNFTの購入を考えている方は、まずは最初に「GasNow」を訪問して、ガス代(手数料)の状況を確認。
タイミングを見計らって、取引を行いましょう。

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ヒント③:決済画面で待機

イーサリアムのガス代(手数料)は、数分待つと安くなる場合があります。
少し古典的な方法ですが……メタマスクの決済画面でのコストが高く感じたら、「確認」を押さずの、そのまま待機してみましょう。

ガス代(手数料)は30秒の間隔で変動。
3分ほど眺めていれば、価格の推移・傾向が分かってきます。

もし妥当な金額まで下がったら、「確認」をポチればOKです。

最後に…

NFTの売買に係るガス代(手数料)のおさらいです。

  • 「ガス代」とは、ブロックチェーンのネットワークを利用する(記録付けを行う)際に必要な「手数料」。
  • リアルタイムの利用人数・混雑御状況や時間帯によって数量が変動。
  • NFTや仮想通貨を得る側が支払うケース:
    販売中のNFTを購入時
    NFTのMint(発行)時
  • NFTや仮想通貨を渡す・送付する側が支払うケース:
    オファーの受け入れ時
    相手にNFTを無償で送付時
    ウォレットへ仮想通貨を送金時
  • 「GasNow」でガス代(手数料)の状況を確認可能。

タイミングによっては数千~1万円ほどガス代(手数料)が発生する場合があります。
イーサリアムを大幅に消費(=損しない)ためにも、ネットワーク上の状況を把握しつつ、少しでも抑えられる行動を心掛けましょう。

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