PR

中国中央テレビ(CCTV)が発表!2019年の10大ニュース【国内編】

CCTVロゴ CHINA NEWS
記事内に広告が含まれています。
CCTVとは・・・

もしかしたら、NHKの報道などで見かけたことがあるかもしれませんが・・・。
CCTVは「China Central Television」の略称で、中国共産党の国務院・国家新聞出版広電総局(要は政府)が直属で運営する国営テレビ局です。

約20の専門チャンネルで構成されていて、経済、スポーツ、映画、国防軍事、ドキュメンタリーなどを24時間放映しています。

いわゆるケーブルテレビ形式の他、IT大国中国では、スマホやタブレット用の公式アプリからも視聴可能。テレビと同じくリアルタイムで番組を楽しめます。
(ケーブルテレビの場合は専用の受信端末と視聴料金が必要ですが、アプリは今のところ無料です)

ボクの部屋にも薄型テレビがあります。でも、この1年ほぼ電源を入れることはなく、iPadのアプリを利用してCCTVなどを視聴しています。

2019年の10大ニュース【国内編】

そんなCCTVのニュース専門チャンネルで、2019年の出来事を振り返る特別番組が放送されました。
今回は【国内版】と称し、その内容を簡単にまとめて紹介します。
どのような報道がなされ、国民の記憶に残されたのでしょうか?

① 中国建国70周年・軍事パレード挙行と習近平主席の演説

10月1日、北京の天安門広場にて国慶節(建国記念日)を記念する式典が行われました。
1949年に建国されてから節目の70周年。20万人を超える兵員と市民が参加し、史上最大の軍事パレードが披露されました。
壇上で演説を行った習近平国家主席は、
「中華民族の偉大な国家の礎を揺るがす勢力はない」
「中国国民と国家の前進を決して止めることはできない」
と述べ、世界を牽引する中国を力強くアピールしました。

国慶節・軍事パレード

② 第19期4中全会で「中国之治」を示す

10月28日から31日の4日間、「第19期中央委員会第4回全体会議(4中全会)」が北京で開催され、中国共産党の基本方針が策定されました。
今回の会議では、
中国之治=中国のルール/ガバナンス
というキーワードの下、「中国の特色ある社会主義システムの構築と、国家統治ガバナンスの近代化推進」に関して協議。
今後30年間のロードマップは、「中国之治」という新領域に向けた重要なマイルストーンになります。

③「不忘初心、牢記使命」の教育方針

5月13日の中国共産党中央政治局の会議の中で、習近平国家主席が、
「中国国民の幸福・中華民族の復興のために。これが中国共産党の初心と使命である」
と語り、
不忘初心、牢記使命=初心を忘れず、使命を銘肝する
の方針を打ち出しました。
このスローガンは、街中のあちらこちらで掲示されています。

不忘初心

④ 着実な経済成長と発展

全世界の成長率は3.0%とグローバル全体が停滞しかけている中、中国のGDP(国内総生産)は6.0~6.5%になる見通しで「世界経済をリードしている」と報道。
国内の現状にも目を向け、貧困層は1000万人以上が減少し、約340の農村が貧困ラインから脱したと発表されました。
また、新技術・新産業・新製品の分野でも著しい発展が見られたと結ばれています。

⑤「一帯一路」の新しい国際秩序を提唱

4月25日から3日間かけて行われた「第2回「一帯一路」国際協力サミットフォーラム」にて、主宰した中国は、
「大きな変化に直面している時勢において、大国の役割を果たすと共に、グローバルガバナンスのために様々な領域でのソリューションと知恵を結集させる」
と明言し、自国の魅力と影響力を顕彰しました。

一帯一路

⑥ マカオ返還20周年

12月20日にポルトガルから中国へ返還され、マカオ特別行政区が発足してから丸20年となりました。
マカオを訪問した習近平国家主席は談話で、
「マカオは返還以来、奇跡的な成長を遂げました。一国二制度は特色ある社会主義の偉大な変革で、この方針を貫く決意は揺るがない」
とコメント。
今日までのマカオ発展の裏付けとして、一国二制度の確立・成功を証明してみせました。
(香港に対して牽制する意図も込められているようです)

⑦ 北京大興国際空港が開業

首都で3ヵ所目のエアポート・北京大興国際空港が9月25日にオープン。
敷地面積は140万㎢で、総投資額は800万元(約1,260億円)と国内最大級です。
建設資材の内製化は98%と、純国産によって5年足らずで完成させました。
地理的にやや市内から離れていますが、新たな世界への窓口になると期待が高まっています。

北京大興国際空港

⑧ FIVBワールドカップバレーボール女子・中国代表が優勝

9月28日に中国代表がセルビア代表を3-0のストレートで破り、5回目の優勝を果たしました。
今回のワールドカップでは、11戦全勝と圧倒的な力を見せつけた中国女子代表。
オリンピック・世界選手権と併せて、10回目のワールドチャンピオンに輝いています。
「チームが見せた一致団結、頑強奮闘、不撓不屈の精神は、国民にも大きな勇気と自信を与えた」
と大きく報じられました。

⑨ 嫦娥4号が世界で初めて月の裏側へ着陸

中国の探査機「嫦娥4号」が1月3日の午前10時26分(中国時間)に、月の裏側にあるフォン・カルマン・クレーターに着地。同11時40分に近距離ででの背面撮影に成功しました。
これまで月面の着陸に成功したのは計20回あまりですが、その裏側へ到達したのは人類史上初となります。
また「嫦娥4号」から分離された中継通信衛星を地球と月の間に設置したのも初めてで、宇宙研究の分野で新たなステージに突入しました。

嫦娥4号

⑩「5G商用化」元年、多領域間の融合でさらに加速

国内の三大通信会社、移動(China Mobile)・電信(China Telecom)・聯通(China Unicom)が第5世代移動通信システム・5Gの商用サービスを開始しました。
全国に13万の基地局をすでに整備しており、予約利用者数は約1,000万人を超えています。
5Gの技術を活用すると、自動・遠隔運転や高画質のリアルタイム配信、スマート医療・都市などが実現し、さらに公共サービスや社会統制など多岐に渡って生活に変化を起こします。
韓国を含む近隣国の実績・事例は、日本でのサービス提供時にも多いに参考と思います。

5G

いわゆる事件・犯罪を連想させるニュースは選出されていません。
全体的に国家の威信を顕示して、愛国心を高める構成になっているという印象を受けました。

それでも、以上の10トピックは世界でも大きく注目された話題ですよね。
2020年も、きっと様々な驚きを伝えてくれることでしょう。

タイトルとURLをコピーしました